混載業務について
<自社混載>
NVOCCは船会社に20フィートのBoxレート及びその他チャージを支払います。
同時にNVOCCは各荷主に対して船運賃とCFSチャージをM3又はWeightによる小口レートで徴収します。
これによる差額がNVOCCの利益となります。
(例) 日本から海外への輸出混載業務
Box Rate = 20,000円/TEU LCL Rate = 2,500円/Freight Ton CY Charge =30,000円/TEU CFS Charge = 3,680円/Freight Ton
契約倉庫荷役料(ショートドレー+バンニング作業+入出庫作業) THC(ターミナル・ハンドリングチャージ) 1,800円/Freight Ton
NVOCCが荷主より収受する金額
荷主A 5M3×2,500円 + 5M3×3,680円 + 5M3×1,800円 = 39,900円 ・・・(1)
荷主B 8M3×2,500円 + 8M3×3,680円 + 8M3×1,800円 = 63,840円 ・・・(2)
荷主C 11M3×2,500円 + 11M3×3,680円 + 11M3×1,800円 = 87,780円 ・・・(3)
(1)+(2)+(3)=191,520円 ・・・(4)
NVOCCの支払額
20,000円/TEU + 30,000円/TEU + 契約倉庫荷役料 = 50,000円 + 契約倉庫荷役料 ・・・(5)
(5) - (4) = (141,520円 - 契約倉庫荷役料) ・・・(6)
以上より※(6)が粗利益となります。
※その他のチャージ(DO Fee, BL Fee, BAF,YAS等)は、船賃に含まれるものとしており、海外エージェントに対する支払いは含まれておりません。
【注意事項】
定期サービスによる自社混載が仕立てられるまでの間の先行投資をするため、ベースカーゴの確保が必要。
サービス頻度を増加するためのコンテナ1本の原価率による最低必要な混載貨物量
混載貨物の積み付けによる混載効率のアップ 等
<Co-load>
小口貨物の場合に定期的な混載サービスを行なっていますが、自社の小口集荷貨物でコンテナのスペースが埋まらない場合に、同様のサービスをしているフォワーダーよりスペース買いをします。
NVOCC Aが元請けとして荷主の貨物を輸送(CFS-CFS貨物)しますが、実際はNVOCC Bよりコンテナの一部のスペースを購入して運送を依頼します。NVOCC Bは、コンテナ貨物として船会社に輸送(CY-CY貨物)を依頼します。これによりNVOCC Bは、各顧客よりCFS貨物としてに荷役料および運賃を受領します。 |
Co-load利用のメリット・デメリット
【メリット】
・船会社に直接依頼するより、船賃等が割安であること。
・コンテナ貨物の船賃原価を下回ることなく輸送が可能になる
・船会社に直接依頼するよりスピーディーであり、自社混載便が仕立てられない場合に安価である
【デメリット】
・NVOCCが複数介入するので、国・地域により連絡がつきづらいこと。
・貨物の搬入(出)倉庫が、使用されるコーローダーにより一定ではない場合があること。
・NVOCCが複数介入するので、書類の受渡等に時間がかかる場合があること。